退学の判定時に法律違反はあったのか?

ブログ・Youtube・Facebook・Webサイトなどで「日本人学生は学校内にある施設に集められキリロム工科大学の職員から暴力を受け、拘束され、不当な退学を受けました。」という主張をしていますが全くの事実無根であり、関係者一同心の底から驚いています。

キリロム工科大学側には法律違反はありません。

  • 脅迫を行なった事実はありません。
  • 監禁をした事実はありません。
  • 拘束をした事実もありません。 
  • 退学に該当する処分(Terminate the enrollment)には正当な根拠があります。  退学理由

 キリロム工科大学は学生と正しく接しています。

  • 調査中に学生は水を受け取って飲んでいます。
  • 調査中に学生は食事を提供され食べています。
  • 調査に同意しなかった学生の携帯やパソコンの中は調査していません。
  • 退学に該当する処分(Terminate the enrollment)になった学生の荷物のパッキングをキリロム工科大学の4名の教員が手伝っています。
  • 最後は先生と学生は記念写真を撮ってキリロムを後にしました。
  • プノンペン到着があまり遅い時間にならないように15時に出発しています。
  • 飛行機で日本に戻ることを想定して空港に送ろうとしたが、希望場所に学生を送っています。
  • 学生がキリロムを出発する前に日本大使館にお金がない学生の支援をお願いしています。

学生の側には法律違反の可能性があります。

  • 調査終了後、他の学生が荷物をパッケージする中、1名の学生が単独で2度会場に戻り、外部と電話をしながら許可なく動画撮影を始めます。警備会社職員が会場の外に出るように誘導したところ大声で叫び始め、危険性がないにも関わらず裸足で赤土の道路を走って逃げました。学生を追ったのは銃器を持たない普段からキリロムに常駐している民間警備員1名のみです。対外的に事実と異なる主張をするために学生が演技をして動画撮影をしている可能性があります。 

警備会社スタッフ

民間スタッフなので銃器は所有していません。調査終了後に1人で会場に戻ってきて外部と電話をしながらビデオ撮影を始めた学生に外に出るように促しています。学生は民間警備員であることをよく知っています。

キリロム地区警察官

大学と学生の間にトラブルがないように3名の警察官がやりとりをモニターしています。3時間の調査中に学生にお水を渡したりしているいわゆる優しいおまわりさんです。

環境省職員

森の警備(違法伐採者や象などの動物)が仕事で、2/27には学生と接触していません。キリロムに住み込みで住民の安全を守っています。別のタイミングで撮影されたと思われるこの古い写真が誹謗中傷サイトで使われています。

実際に何が起こったのかを時系列と共に追ってみます。

<経緯>

キリロム工科大学は、キャンパス内の学生グループからの不審な行動などに関する報告を受けました。そして、キリロム工科大学は、この学生グループからキリロム工科大学の全学生、講師および職員を守るために協議をしてきました。

一方、不審な行動に関与する学生は依然として犯罪と疑われる行為および不正行為を繰り返していたため、キリロム工科大学は正式な調査を実施することを決定しました。キリロム工科大学のPhirom学長は、懲戒委員会(Disciplinary Committee)と公式に会議を開催し、キリロム工科大学の内部規制とポリシーに対して重大な罪を犯した学生を懲戒するための大学の自治に基づく内部の法的プロセスについて話し合いました。この会議は2020年2月26日にキリロム工科大学で開催されました。

この学生グループのケースに関する議論と精査の後、懲戒委員会は安全と安全を維持するために地方自治体管轄の警察の参加を得て、この学生グループに対して調査を2020年02月27日に行うことを正式に決定しました。

<2020年02月27日 面接による学生と外部の間のコミュニケーションの調査について>

 午前9時から面接による調査を行うため、該当する日本人学生(2期生)を招集した。しかし、本来受けていなければならないはずの授業には一部の学生しか参加していなかったため、教室にいた学生に協力してもらい、寮まで迎えに行った

 午前9:55頃までに該当する日本人学生(2期生)が会場に集まる。これまでの情報漏えいの経緯から、録音・漏えいを防止するため、あらかじめスマートホンやラップトップなどの情報機器は会場内の別の机においてもらった。

 まず学長からその日の趣旨を説明。

 その後、弁護士と3名の警察が入場。弁護士から詳細を説明。

 日本人副学長は、英語から日本語、日本語から英語の翻訳のため一部参加。

 調査はキリロム工科大学の教員により行われた。(警察ではない)

 12名のうち4名の学生はすぐ調査に協力。残された8名の学生はなかなか調査に協力せず。

 スマートホンおよびラップトップの調査のため、調査に協力しない学生はこの間外部との連絡はできない状態にはあった。

 調査は午前10時前に開始し、午後12時を過ぎるまで行われたので、その間、調査中の学生に飲食を提供。

 午後12時半ごろ、懲戒委員会から結果が発表され、その場にいたうちの6名に退学に該当する処分(Terminate the enrollment)が言い渡された。

 この時点で、スマートホンやラップトップなどの個人所有のものはすべて返却した。

 6名の学生にキリロムからプノンペンへの出発を言い渡す。準備に多少時間がかかること、一方で出発が遅くなると夜になってしまうことから、午後15時には出発することにした。

 それぞれの寮までトゥクトゥクおよびバンを派遣し、また荷物を運び出す準備のため、キリロム工科大学の教員4名にも手伝ってもらった。

 この間、6名のうちの1名の学生が2度に渡って会場に戻り、外部の人と電話をしたり、録画をしようとしたりしていたため、キリロムのセキュリティが会場から出るように指示。

 午後14時30分ごろには、6名の学生たちは荷物をまとめて、会場に戻ってきた。

 キリロム工科大学にラップトップとVR機器(Oculus Go)をそれぞれ返却。

 出発前に、行き先について6名の学生から相談があり、プノンペン空港ではなく、キリロム工科大学の旧プノンペンオフィスの前が良いということで、運転手に行き先を伝えた。

 午後15時ごろに出発。出発前に彼らのクラスアドバイザーでキリロム工科大学の先生と一緒に写真を撮るなど和やかなムードであった。

 なお、出発前に1名の学生から成績証明書の発行を依頼されたので、2020年3月3日までにすでに発行済みである。

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